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ハーブ魔女のつぶやき

メディカルハーブやアロマテラピーで癒されたい方へのメッセージ

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フラボノイドの魅力 ~Part 1~

 告知をしたにもかかわらず。。。


先回はあずきについて語ってしまいました。

まぁ、フラボノイドつながりということで

どうぞご勘弁をm(_ _)m


巷の健康番組で「ポリフェノール」という言葉をよく聞くと思いますが、

フラボノイドはポリフェノールの仲間です。

ポリフェノールはとても大きなグループで、

フラボノイドの他には

クロロゲン酸、没食子酸、エラグ酸、

さらにホーソンでお馴染みのOPCやクランベリーに入っているプロアントシアニジン、

タンニンなども含まれます。



ポリフェノールとは、簡単に説明するなら、

植物が生きていくために必要な自己防衛物質のひとつ。

植物の生存理由は「子孫を残すこと」ですよね。

これは動物も同じ。

植物は子孫を残すために種を作りますが、

ほとんどの植物は、果実の中に種子を含んでいます。

種子をつくるためには、まず光合成を行う必要があります。

光合成によって、生きていくために必要な物質をつくり、

花をつけ、実をつけ、種子を成します。

その一連の過程において光、つまり紫外線を浴びなくてはならないのです。

紫外線は植物を朽ちさせる要因も含んでいます。



ここで登場する物質がフラボノイドなどの色素。

主に花や果実の細胞に多いといわれています。

植物色素は紫外線から身を守るための抗酸化物質なのです。

花の色素はフラボノイド由来のものが多いです。

また果実にはフラボノイドだけでなくプロアントシアニジンやOPC、タンニン類も含まれます。



未熟な果実はほとんど緑色をしていますね。

これは、光合成を引き続き行なって栄養分を蓄えなければならないからです。

この成長過程で鳥や動物などに食べられないように、プロアントシアニジンを作って持っています。

未成熟の果実の中の種子は、芽がでるほど十分成長していないので、

自己防衛のためにプロアントシアニジンを含んでいるのです。

未成熟の果実の渋みの主成分がプロアントシアニジンなんです。



その後果実は熟成し、食欲をそそる色へと変化します。

その「食欲をそそる色」こそがフラボノイドなんです。

食べて欲しくない時は渋み成分のプロアントシアニジンが活躍し、

食べて欲しくなるとアントシアニジンが活躍するのです。

厳密に述べるとすれば、

プロアントシアニジンとアントシアニジンは、ほとんど形は変わらないまま、

いつでも色素に変身できるように、渋みの成分として果実の中に潜んでいるのです。

葡萄、イチゴを含むベリー類、桃、さくらんぼ、無花果、りんご、ザクロ、マンゴー・・・

アントシアニジンが関わっている果実は大変多いですねー



柿はちょっとべつもの。

柿の色素はカロチノイド、渋みはプロアントシアニジンが縮合した
カキタンニンが請け負っています。




しかしアントシアニジン由来の色素を持つ果実は種によって色が様々ですよね。

それは・・・

水酸基の数の違い、

アントシアニジンに糖がくっついた配糖体になるときの糖の種類の違い、

植物の育成環境などによって、微妙に変わってくるのだとか。


フラボノイドはもともと「フラバス」という黄色を意味する言葉が語源となっています。

しかしフラボノイドは色素の役割だけではありません。

柑橘類の果実では、苦味をも演出しているのです。

ネロリ精油でお馴染みのオレンジフラワーをハーブティーで飲むととても苦いのは、

フラボノイドのナリンギン、ヘスペリジンが含まれているためです。



フラボノイドを含むポリフェノールは、

抗酸化物質であると同時に、

成長過程での忌避、誘引作用も担っている、植物にとって大切な物質なんですね。




残念ながら・・・

フィトケミカルズは私たち人間(動物)は自分で作れない物質ばかり。

だから毎日の食事やハーブティーなどで積極的に摂取しないと・・・ね。



次の機会にはポリフェノール、フラボノイドの薬理作用についてつぶやきたいと思います。

フェノール性化合物は既に医薬品に活用されているものも多いんですよ。






これからダッシュで人前に出られるようにお顔をつくり、栄へ繰り出します。

「だし講座」を受講するんです。。。ワクワク。。。


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私もお勉強させて頂きました。
とっても分かりやすい説明ですね。

植物のフラボノイドって、考えれば考えるほど
“ミラクル”な成分って感じ。
自己防衛しているよね。
  • ハーブガーデン さん |
  • 2012/01/26 (22:48) |
  • Edit |
  • 返信

ハーブガーデンさんへ

恐縮です(^^;)植物にとってのフィトケミカルズの役割は不明なことが多い・・・そのことがとても神秘的で惹かれてしまいますね。コメントありがとうございます。
  • from ハーブ魔女 |
  • 2012/01/29 (21:51)

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プロフィール

HN:
ハーブ魔女
性別:
女性
職業:
主婦&サロン経営&講師
趣味:
海外ドラマ(アメリカ)鑑賞
自己紹介:
持ってる資格
- 日本メディカルハーブ協会認定
 ハーバルセラピスト
 ハーバルプラクティショナー
ホリスティックハーバルプラクティショナー
- 日本アロマ環境協会認定
 アロマテラピーインストラクター
- 日本ホリスティック医学協会会員
- 生活習慣病予防指導士
- バッチ財団登録 プラクティショナー

ハーブ療法(YOSA)のサロンを経営しています。

サロンでは癒しの時間をご提供するかたわら、メディカルハーブ検定対策講座や、石鹸作りのレッスンもしています。

●JAMHA認定校講師もしています♪

○生活の木 名古屋校さんにて
・メディカルハーブ検定対策講座
・ハーバルセラピスト養成講座
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○自然の薬箱さんにて
・メディカルハーブ検定対策講座
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